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通信・放送Week2017 出展製品Preview【横河メータ&インスツルメンツ】

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可視光から通信まで1台で対応するOSAや
1383nmを測定できるリーズナブルなOTDR

 可視光・通信・近赤外波長までカバーするラインアップ を誇る同社の光スペクトラムアナライザ「AQ6370シリーズ」は通信市場でシェアトップを獲得している。今回は光通信、可視光、中赤外用モデル、そして新製品となる可視光から光通信まで対応したモデルを展示する。
 OTDR「AQ7280」はこの1年で複数のモジュールが追加されており、その紹介もされる。また、売上が伸びている波長計も展示するという。

可視光から通信まで1台で対応する光スペクトラムアナライザ

 今年1月に発売された光スペクトラムアナライザ「AQ6374」は、350~1750nmの広い波長範囲を1台でカバーしており、可視光から光通信波長まで多種多様なデバイスの評価に対応できる唯一の製品。グレーティング方式により、レベル軸も含めて十分な測定が可能だ。
 データ取得の最高分解能2pm、最大波長サンプル数10万ポイントを実現したことで、広い波長範囲を1回で高精度に評価・解析できる。近傍ダイナミックレンジは60dBで、半導体レーザのサイドモード特性の測定に十分な性能を実現している。1波長の光しかでない半導体(DFB-LD)と広い波長範囲の測定が求められる光ファイバと両方の開発に活用できる。また、分光器内の空気に含まれる微量な水蒸気を除去するパージ機構や、分光器の原理上発生する高次回折光(入力光波長の2~3倍の波長の光)の影響を低減する機能を搭載しているので、被測定光本来の光スペクトルを測定できる。
 同社は「光学分野の大学・研究機関や光半導体デバイス、光部品、光ファイバメーカーは可視光から通信まで幅広く研究開発なされているので、広い波長範囲を効率良く測定したいというご要望は多い。そこで今回、お客様のご要求するレベルにお応えできる製品をリリースした」と話す。

「AQ6374」が対応する波長帯のイメージ。

1383nmを測定できるリーズナブルなOTDR

 OTDR「AQ7280」のモジュールとして昨年追加されたモデルの一つ「AQ7283J」は、4波長(1310/1383/1550/1625 nm)を1ポートに搭載しているため、光コネクタを切り替えることなく4波長の測定が行える。
 一番の魅力は1383nmを測定できる製品としてリーズナブルな価格である点だ。1383nmの測定はOH基による光吸収の確認に有効な機能。近年の光ファイバは、CWDMも考慮した低OH型SMFが主流になっており、製造およびケーブル化工程において専用システムもしくは「AQ7283J」のような1383nmに対応したOTDRによる検査・試験のニーズが増えている。また、従来の光ファイバにはOH基が含まれるため、1383 nm付近の光が吸収され光損失が非常に大きくなる。そのため、CWDMネットワークを導入する際に既設の光ファイバが1383nmの光を吸収するかをフィールドで確認する用途でも役立つ。同社は「既に海外で導入実績が有る」と話している。

 

目次

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